【Issue #25】海に流れる前に、できること。Ocean Bottleをもう一度知る

【Issue #25】海に流れる前に、できること。Ocean Bottleをもう一度知る

こんにちは、スタッフTJです。

以前、Ocean Bottleを取り扱うことになったきっかけについてご紹介しました。(【Issue #01】イギリス初の次世代ボトル Ocean Bottle(オーシャンボトル)とは?)

その後、7月にリリースしましたが、改めてOcean Bottleについてご紹介したいと思います。


海に出る前に、拾う。

海に流れ出たプラスチックを回収するのは、ものすごく大変です。だから Ocean Bottle は、その手前で止めることを選びました。しかもボランティアではなく、現地の人がちゃんと稼げる仕組みとして。

 

3行でわかる Ocean Bottle

•海岸の近くに落ちているプラスチックを、海に流れ出る前に回収しています。

•現地の人が回収するとお金になる仕組みをつくり、回収が続くようにしました。

•ボトル1本の購入で、11.4kg(ペットボトル約1,000本分)の回収を支えています。


 

Chapter 01

海のプラスチックは、海で捨てられたものではない


まず、意外に知られていないことから。

海に浮かんでいるプラスチックの多くは、船から捨てられたものではありません。陸で使われ、陸で捨てられ、きちんと処理されなかったものです。それが風で飛び、雨で流され、川を通って海へ出ていきます。

つまり、海のごみ問題の入口は海ではなく、陸にあります。



Chapter 02

海に出てからでは、遅い


一度海に出たプラスチックは、広い海に散らばります。波と紫外線で細かく砕け、やがて目に見えないマイクロプラスチックになります。こうなると、もう拾えません。

逆に、まだ陸にあるうちなら、人の手で拾えます。同じ1kgを減らすのに、必要な労力がまったく違うのです。

この「まだ陸にあるけれど、放っておけば海に出てしまうプラスチック」のことを、オーシャンバウンドプラスチック(Ocean-Bound Plastic)と呼びます。目安は海岸から50km以内で、きちんと処理されていないプラスチック。2015年の Science 誌の研究が出発点になった考え方です。



Chapter 03

なぜ、現地では拾われないのか


答えはシンプルです。お金にならないから。

ペットボトルのような「きれいで価値のあるプラスチック」は、現地でも回収されます。買い取ってくれる業者がいるからです。

問題は、それ以外。お菓子の袋、洗剤の詰め替えパック、汚れた包装材。こうした薄くて汚れていて、リサイクルの価値が低いプラスチックは、誰も買い取ってくれません。だから拾う人がいない。だから地面に残り、雨で川に流れ、海に出ていきます。

Ocean Bottle が変えたのは、まさにここです。

 


Chapter 04

Ocean Bottle の回収スキーム


価値のないプラスチックに、価値をつけた。

ボトルが1本売れると、その代金の一部が回収の資金になります。その資金で、これまで買い手のいなかったプラスチックを買い取る。すると現地の人にとって、プラスチックを拾うことが収入になる。

寄付でも、ボランティアでもありません。仕事にしたのがポイントです。だから続きます。

1  ボトルが売れる

1本の売上の一部が、回収の資金になります。

2  現地の人が拾う

海岸に近い地域で、住民が回収します。集めた量に応じて収入になります。

3  記録して確認する

回収したその場でQRコードを読み取り、写真を撮って登録。量と種類が記録に残ります。

4  仕分けて再生する

再生できるものは新しい素材へ。再生できない汚れたものは、セメント工場で燃料と原料として使われます(コプロセッシング)。

5  ボトルの一部になる

回収されたオーシャンバウンドプラスチックは、Ocean Bottle 本体の素材の一部として使われています。

 

11.4 kg

ボトル1本の購入で回収を支援する量。ペットボトル約1,000本分の重さ

2,400万kg超

これまでに回収されたオーシャンバウンドプラスチックの累計

8,310人

直接支援されている回収者の人数

405地域

支援が届いているコミュニティの数



「本当に回収されているの?」への答え

こういう仕組みでいちばん問われるのが、この点です。Ocean Bottle のパートナーである CleanHub は、回収から処理までをすべてデジタルで記録し、その仕組みについて ISO 14064-3:2020 にもとづく TÜV SÜD(ドイツの第三者認証機関)の検証を受けていると公表しています。



Chapter 05

B Corp 認証を持っている、ということ


Ocean Bottle は 2020年12月から B Corp 認証を取得しています。これは「環境にいい商品」につくラベルではなく、会社そのものを5つの観点で採点する認証です。

合格ラインは80点、評価を受けた一般企業の中央値は50.9点。Ocean Bottle は107.6点です。点数の内訳まで公開されるので、どこが強くてどこが弱いかも外から見えます。



Chapter 06

スタッフが実際に使っています — Peak モデル


ここからは、仕組みの話ではなく、道具としての話です。

私がいま毎日使っているのは、来年の春(2027年春)に発売予定の Peak モデル(710ml)です。日本総代理店のスタッフとして、発売前の実機を先に使わせてもらっています。

結論から言うと、710ml という容量が、自分の使い方にいちばん合っていました。平日は会社のデスクに置き、休日はそのままアウトドアに持ち出す。この2つのシーンを1本でまかなえるサイズです。500mlだと会社で足りず、1Lだと持ち歩きに重い。その間を埋めてくれました。


Original モデルとの違いは、大きく2つ

すでに Ocean Bottle をお使いの方が気になる、Peak モデルの違い。

① 炭酸に対応

Original では入れられなかった炭酸飲料が、Peak では使えます。夏場の行動中に炭酸を持ち出せるのは、正直かなり大きい違いです。


② 底がラバー素材

テーブルに置いたときの安定感が明確に上がりました。デスクで倒す不安が減り、滑りにくく、置いたときの音も静かです。


そしてもうひとつ、スペック表には出てこない良さがあります。手に持ったときのちょうどよい細さです。710mlという容量のわりに、細身で握りやすい。ザックのサイドポケットにも素直に入ります。容量と太さのバランスが、この1本の完成度を決めていると感じます。

Peak モデルは2027年春の発売予定です。
続報は当ブログと公式SNSでお知らせします。