【Issue #27】チェコ・プラハへ。BRAASI INDUSTRYのバッグが生まれる工房を訪ねて
こんにちは!スタッフ岡崎です。
すっかり秋めいてきて過ごしやすくなってきましたね。アウトドアには最適なシーズン、皆さん、さまざまな遊びに大忙しの日々を過ごしておられるのではないでしょうか?
さて、今回は我々BRAASI JAPANチームがチェコ・プラハのBRAASIの工房を訪問した時の様子をお届けしたいと思います。
東欧チェコの首都プラハを拠点に世界中に熱心なファンを持つ バッグブランドBRAASI INDUSTRY。
チェコは、日本ではあまり馴染みのない国かもしれません。「チェコといえば?」と質問されても答えられない人の方が多いかも。かく言う私もそうでした。BRAASIと出会うまでは。
そんなチェコ初心者の私が実際に行って、自分の目で見てきたことを綴ります。
では、チェコ・BRAASI INDUSTRY訪問記、スタート!
第1章:日本からチェコへアクセス
チェコ・プラハへは、関西空港から韓国・仁川空港経由でトータル約15時間のフライト。なかなかの長旅です(ちなみに、プラハは英語ではPRAGUEと書くんですね、そんなことも知りませんでした)。

フライト中は映画を観たり、ひたすら寝たり、人によっていろいろな過ごし方をされると思いますが、旅エッセイを読んで旅の気分を上げるのが私の好きな過ごし方。
特に宮田珠己さんのエッセイが、私の海外旅行の必携アイテムとなっています。
彼の数ある著作の中でも、初の著作 『旅の理不尽』や、温泉の魅力を綴った『四次元温泉日記』は特に名作で、「旅」の本質に鋭いメスを入れ、旅とは何か、人はなぜ旅に出るのかを深く考察した、珠玉の旅エッセイです(宮田珠己さんの本を読んだことのある方なら、この面白さが分かりますよね?)。
宮田珠己さんの本を読みながら、旅に対して深く熟思していると、眼下に北海道を思わせる緑の大地が見えてきます。
いよいよチェコに到着です。

第2章:チェコ到着
プラハ空港には夕方に到着。
空港から市内まではUberで移動。
30~40分くらいだったでしょうか。
ドライバーのおじさんが良い人で、チェコの名物や観光名所、チェコ語を教えてくれました。おじさんから仕入れた情報によると、「グラーシュ」と「クネドリーキ」という料理が名物とのこと。
どんな料理か聞いてみたところ、「グラーシュ」は何かの煮込み料理、「クネドリーキ」はパンのようなパンではないような料理とのこと。
よくわからん。
これはもうプラハ滞在中に食べるしかない。
ドライバーのおじさん、ヂェクイ(チェコ語で「ありがとう」の意。おじさんに教えてもらった)。

ところで、東欧諸国ではUberも普通に使えますが、Boltというライドシェアアプリの方が主流のようで、車の台数も多く、価格もUberより少し安い場合があるようです。
我々は今までアメリカ出張が多かったのでUberを使い慣れているのですが、Boltも同じようなものですので特に迷うこともなく使用することができます。
UberにしてもBoltにしても、海外ではライドシェアアプリは本当に便利ですね。
アジア某国のタクシーにぼったくられた苦い経験を持つ私としては旅の安心感が違います。料金をぼったくって最後に握手をしようとしてきた某国タクシードライバーの笑顔を今も忘れません。
さて、親切なドライバーさんの運転で市内のホテルに無事到着。
当然、我々が泊るホテルは星の付いた高級ホテルであるはずもなく安宿ではありますが、それでも部屋は清潔で、フロントのおじさんもチェックイン時に飴をくれるフレンドリーさでした。

チェックインを済ませ、部屋に荷物を置いたところでBRAASIのオーナー兼デザイナーのSimonから入電。
我々の泊まるホテルの近くのバーにいるとのこと。
そそくさと荷物を部屋に置き、Simonの待つバーに直行。SimonとはZOOMでは何度か会ったことはあるものの、直接会うのは今回が初めて。
“実物”は思ってたより背が高い!
たぶん180㎝以上はある。
レザーのライダースジャケットが良く似合うNice guy。
挨拶も早々に、「チェコ来たらビールでしょ」とばかりにチェコの代表的ビール「ピルスナー」をオーダーしてくれた。(ちなみに私はお酒が飲めないのでチェコのローカルコーラをオーダー。ピルスナーはTJがいただきました)。

一杯飲んだところで、SimonとTJは夜の街に消えていき、長旅で疲れた私はホテルに戻って、プラハ一日目が終了。
翌日、5時半に目が覚めたので、カメラを片手にホテル近くの街並みを散策。
プラハは建物や道など、そこかしこに歴史を感じさせます。直線と曲線を織り交ぜたデザインの建物や石畳の道はヨーロッパらしさを感じます。

1時間ほど散歩した後、一旦ホテルに戻り、BRAASIの工房に向かいます。
ホテルから工房まではBoltで約20分の道のり。
車はシュコダ。
日本ではまずお目にかかることのない車メーカー(写真を撮り忘れた!)。
乗ったことのない車に乗れることも海外のライドシェアの楽しみの一つ。
(ちなみに、数日後のホテルのロビーで突然話しかけられたルーマニア人のおじさんから聞いて初めて知ったのだが、シュコダはチェコのメーカーなのだそうだ。人口わずか1090万人の小国であるにも関わらず車メーカーまで存在するとは。チェコ、なかなか奥が深い。ちなみに、そのルーマニア人のおじさんは元シュコダ社員だったとのこと。)
第3章:BRAASI INDUSTRY工房
さてさて、工房に到着。
普段、日本で販売しているBRAASIのバッグを見ているだけでは分からない、モノづくりの現場。
実際にどんな場所で、どんな人たちがバッグを作っているのか。今回のプラハ訪問で一番楽しみにしていた場所です。
早速、Simonに工房内を案内してもらいます。
工房は元々金属加工の工場だった建物をリフォームして作られたもので、よく見るとそこかしこに金属加工工場だった当時の面影をうかがうこと ができます。
BRAASIの工房はオフィス、ストックヤード、裁断エリア、縫製ルーム、展示エリア、撮影エリアがあり、工房全体で10人前後が働いています。
この工房ですべての製品が作られ、日本をはじめ世界中の国々に届けられます。

ストックルームには、X-Pacやコーデュラなどの高機能ファブリックや、YKK製ジッパー、Fidlock製バックルなど、BRAASI製品に使用されている様々な生地やパーツが所狭しと保管されています。

裁断エリアには中央に大きなテーブルが鎮座し、その片側の端にはロール状の生地をホールドするバーがあり、反対側の端には電動カッターが置かれています。
隣には各種バッグの型紙がたくさん掛けられたハンガーラックがあります。
ロールから生地をテーブルの上に出し、型紙を当てて、電動カッターで裁断するという一連の流れがスムーズかつ正確に行われるように配置されています。
ここで裁断された生地は隣の縫製エリアに移されます。

次はいよいよBRAASIの心臓部、縫製ルーム。
縫製ルームには種類別のミシンが複数台置かれ、4~5名の工員が働いています。
X-pacもコーデュラもダイニーマも全て、これらのミシンを駆使して彼女たちの手で縫われています。
私が毎日使っているバックパックも、週末のライドで使っているハンドルバーバッグも彼女らの手によって縫われたんだと思うと、なんだか感慨深い思いに駆られます。
彼女らの中の何人かは戦争によってウクライナから避難してきた後、BRAASIの工房で縫製職人として働いているそうです。
彼女らの仕事は丁寧で、BRAASIの高い品質に貢献しているとSimonも絶賛していました。



縫製ルームで目を引いたのがBRAASIを代表するバックパック“Wicker”のアイコニックなフロントネット“ウェビング”の作り方です。
規定の網目の寸法にかたどった木製のテンプレートに合わせてテープを置き、テープ同士がクロスする部分をグルーガンで軽く固定。
網目に成形できた状態で専用のミシンでクロス部分をバータック縫い(負荷がかかる部分を糸で密に縫い固めて補強する縫製仕様)。
一本一本、一カ所一か所、全て手作業です。
◆Wicker X-Pacはこちら

ハイテク素材を使用したモダンで洗練したデザインとは正反対の非常にアナログな手作業。
これこそがBRAASIの魅力。Proudly made in Prague, Czechです。
その後、SimonにBRAASIの創業秘話や、ブランドとしての理念、Simonのフェイバリットバッグなど、様々な話を聞いたインタビューを動画にまとめていますので、ぜひご覧ください。
◆インタビュー動画はこちら
◆BRAASI INDUSTRYの商品一覧はこちら
そうして、我々BRAASI Japanチームは工房を後にし、タクシーのおじさんに教えてもらったチェコ名物「グラーシュ」と「クネドリーキ」を食すべく、プラハ市内のレストランに向かいました。
「グラーシュ」と「クネドリーキ」がどんな料理で、果たして美味しかったのかどうかは、また別の機会に。
ヂェクイ。
